荒魂について、説明しましょう。
読んで字のごとく、神様の荒々しい部分を指します。
天変地異や災害は、神様の祟りだと考えられてきました。
その荒ぶる神様を鎮めるために、お供え物をしたのです。
海、河、山、野の種々ものをお供えすることで、災害をおさめてもらおうとしました。
この様に、荒御魂は、怖いものというのが最初にきます。
ここから、現れ出る魂ということで、現実に働いてくれる魂、願いを実現してくれる働きと考えられます。
ですから、神社によっては、荒魂だけを別にお祀りしているところがあります。
内宮正殿では、願い事をしませんが、その分、荒祭宮でお願いします。
この荒魂が、人にもあって、人の荒々しい部分です。
良い方に出れば、勇猛果敢に物事を実行していく推進力、行動力として現れます。
悪い方だと、粗暴な振る舞いになりますね。
陰側だと、忍耐力です。
荒魂は、人の最も重要な魂だといわれています。
これを強くするよう、頑張りましょう。