崇神天皇の時代に建てられたと言われている、古い神社です。
1603年のイエズス会の記録に、「蟻の熊の参り」という言葉が出てくるほど、昔から多くの人が参拝してきました。
主祭神は、家都美御子大神 ( けつみみこのおおかみ ) 。
これは、素戔嗚尊の別名です。
こういうものを「同体異名」といいまして、神様の名前には、よくあります。
熊野本宮大社は、名古屋からも大阪からも遠く、不便な山の中にありますから、お参りするなら車が便利です。
さて、この神社、元は、熊野川の中州にあったのですが、洪水で流されて、今のところに移されました。
元のところには、小さな祠が建てられています。
熊野本宮大社、参拝するのに注意しなければならない点が、一つあります。
それは、本殿が四つ並んでいて、主祭神は左端だということです。
ややこしいですね。
隅っこにいらっしゃるのですから、奥ゆかしい神様です。
古事記には、たくさん出てきます。
この神様が、どのような神様なのかをよく知った上で、参拝されると良いでしょう。
私の経験から言うと、女神より男神の方が、断然優しいですね。
皇太子殿下が、熊野本宮に参拝されたあと、ご結婚が決まったという話は、よく知られています。
遠くても、行きにくいところにあっても、一度は行きたい神社ですね。
伊勢に七度、熊野に三度とも言われています。