戎様とセットなのが、大黒天です。
大抵、「えびすさま、だいこくさま」と、並んでお祀りされています。
七福神の一人である大黒天、元はインドの神様です。
マハーカーラが、密教の大黒天になりました。
更に時代が下がって、一般の仏教でも、お祀りされるようになりました。
米俵の上に立って、小槌を抱えている姿を御覧になった方も多いでしょう。
破壊の神シヴァとはえらい違いで、大黒天は富をもたらす神様です。
中には、三面大黒天といって、顔が三つ、手が六本という、功徳の多そうな大黒天もありますね。
面白いことに、大国主命の「大国」が「ダイコク」とも読めるので、神社でもお祀りしている所があります。
大黒天の他に、大国天と書いている神社もあります。
寺だけでなく、神社もあやかろうとするくらいですから、御利益が大きいのでしょう。
お寺で御祈願するときは、目の前に ( 人間の形をした ) 仏像がありますから、願い事を聞いてもらっているという実感があります。
神社よりも、祈った後の、安心感みたいなものが大きいですね。
たまには、お寺参りも良いものです。