陰陽五行説で、奇数は「陽」の気を持っています。
それが二つ重なると、陽が強すぎて不吉であると、それを祓うのが節句でした。
いつしか、縁起の良い日になりましたけど。
九は、奇数の最大の数字ですから、この日は特に強く作用します。
京都の上賀茂神社では、「烏相撲」という神事が行われる日ですね。
他の神社では、特にこの日の神事というのは、あまり見かけません。
お酒に菊の花びらを浮かべて、長寿を祈念して頂きます。
「しまった、忘れてた」、「知らなかった」という方は、ご心配なく。
本来、この手の行事は旧暦に基づくものです。
旧暦の九月九日は、新暦では十月二十八日ですから、今から心づもりをしておきましょう。
中国では、漢の時代にはあった行事です。
日本では、平安時代に「菊花酒」を飲んだという記録があります。
古代からある行事を取り入れることは、開運に繋がります。
時の試練を超えて残っているものには、理由があるのですよ。
蛇足になりますが、お酒に浮かべるのは食用菊にして下さい。
花屋さんで買ってきた菊には、農薬がかかってますからね。