宵えびす、本えびすに続いて、今日は「残り福」です。
「残り物には福がある」というのは、我先に取り合いするのを防ぐための言葉だったのでしょうけど。
この3日間で、神様の功徳に違いはないでしょう。
普段の日と比べたら、祭や儀式で大勢の人が集まるとき、神様も大いに張り切っていらっしゃいますから、沢山の御神徳が頂けます。
さて、戎様に対しては、「商売繁盛」を祈願するのが普通です。
ここで、忘れてはならないのは、商売繁盛で自分だけ儲かったらいいという考えは、神様の御心に適わないということ。
三方よしとは、「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」を意味します。
商品が売れて儲かるのは、売り手よし。
商品を買った人は、大いに満足して、買い手よし。
そして商売を通して地域社会が発展したり、社会福祉に貢献したりで、世間よし。
商売とは、かくあらねばならない、というのが近江商人の心得ですね。
この考えは、私利私欲、我利我欲ではなく、神様の御心に適っています。
そんな人が少ないからこそ、この祈りを捧げている人は、神様の目につきますよ。
多めの御神徳が授かるのは、間違いありません。
息子の堤清次、堤義明氏のころに、世界的な大企業になりました。
康次郎氏亡き後、西部グループは急降下しました。
金の亡者になってしまったからです。
今は、復活しつつありますが。