被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
家族を亡くされた方、特に、子供や孫を亡くされた方の心の痛みは、想像を絶するものでしょう。
残された者の辛さを、少しでも和らげるのが宗教であり、宗教家の務めです。
お経を上げるだけなら誰でも出来ますが、日々勉強し、心温まる法話が出来るお坊さんは、数少ないですが、立派です。
さて、不幸にして亡くなられた方の殆どは、ちゃんとあの世に行きます。
誰にでも守護霊さんが付いていて、あの世へ導いてくれます。
しかし、あの世へ行かない・行けない場合もいくつかあります。
まず、自分が死んだことを自覚できないとき。
この世の者から見れば一目瞭然ですが、亡くなった本人にとっては、時間が連続していますから、死んだことに納得できないのです。
次に、この世に執着が強いとき。
財産や家族に対する執着心から、なかなかあの世に行きません。
これらは、守護霊さんが納得させて、やがて成仏するようです。
怨みつらみが残っている場合は別で、何百年も相手の家系を呪い続け、祟り続けます。
こういうのは、強力な霊能者でないと、救えません。
もう一つ、あの世に行けない場合があります。
これは、残された家族の執着です。
身内を亡くすのは辛いです。
何日も泣いて暮らす人もいるでしょう。
四十九日の間はかまいませんが、それを過ぎても悲しんでいると、成仏できません。
あの世へ行くのを引き留めてしまっているのです。
お坊さんの法話を聞きに行ったり、宗教書を読んだりして、勉強するしかありません。
知性で感情を抑え込まない限り、悲しみの日々は続きます。
私たちは、生まれかわり死にかわり、何百回、何千回も、この世とあの世を行き来しています。
そのたびに別れがあって、残された者は辛い。
辛さを克服させてくれるのが、教養です。
たくさん、読書しましょう。