今日は彼岸の入りです。
彼岸とは、元は仏教用語で「あの世」のことですね。
地獄を彼岸とは言わないようですけど。
あの世の仕組みについては、国や宗教によって考えが違います。
共通するところとしては、一番上に天国・極楽があって、その下に中幽霊界、最下層が地獄です。
それはさておいて、
お彼岸には、何をすべきなのでしょうか。
先祖供養と言われますが、お盆と彼岸は、違うのでしょうか。
実は、違うのです。
お盆は、ご先祖様が家に帰ってくる日です。
お彼岸は、こちらから向こうの世界に近づく修行をしましょうという期間です。
彼岸に行く修行を波羅蜜といい、六つあります。
簡単に言うと、人のため何かをしてやり、法律や道徳を守り、我慢し、努力し、怒ることなく、仏様の英知を実践すること。
そして、彼岸の中日である3月21日には、ご先祖様に深く感謝しましょう、ということです。
六波羅蜜の修行は、平素から行っているべきものですが、この時期に、改めて己を見つめましょうということです。
お彼岸は、この世とあの世が近づく期間と考えても良いでしょう。
こちらの思いが、ご先祖様に通じやすくなっていると。
普段、仏壇を祀ったり、お墓参りをしない人は、せめてお彼岸の間には実行しましょう。
ご先祖様に喜んでいただき、気にかけていただければ、パワーをいただけます。
30代も遡れば、直系だけでも数え切れないくらいのご先祖様がいらっしゃいます。
その中の、誰か一人でも欠けていたら、自分はこの世に存在していないのですよ。
先祖あっての自分です。
ご先祖様は神様ではないので、願い事を叶える力はありませんけれど、応援してもらえれば運が良くなります。
良いお彼岸を、お過ごし下さい。