人を幸せにすることで、徳が積まれます。
これは、残りの人生での幸せの素であり、来世の幸せの素にもなります。
徳には、陽徳と陰徳の二つがあります。
まず、陽徳です。
徳を積んだ行為が人に知られると、陽徳になります。
助けた相手から感謝されたり、第三者から称賛される類のものです。
お礼を言われたり、褒められたりすれば嬉しいですね。
嬉しかった分だけ、徳の量が減ってしまいます。
お礼の品物を頂いたり、表彰されたりしたら、ますます、減ってしまいます。
次に、陰徳です。
人知れず、人助けをすると陰徳になります。
匿名で寄付するのは、陰徳ですね。
大切な人のために、こっそり人形 ( ひとがた ) を書いてあげるのも、陰徳になります。
他人の幸せ、国民の幸せ、人類の幸せを神仏に祈ることも、陰徳です。
これらは、お礼を言われることも称賛されることもありませんから、積んだ徳分は、そのまま自分のものになります。
まさに、お得 ( お徳 ) です。
効率が良いですから。
この事実を知ったからには、良いことをしているのに、誰も何も言ってくれない、なんて不満は持たないでしょう。
どんどん陰徳を積んで、残りの人生も、来世も、幸せになりましょう。