祈りというと、修道女がイエスに祈っている姿をイメージされるかも知れません。
修道女は、俗世間との交流を断ち、生涯をイエスに捧げます。
イエスへの思いは、恋心にも近かったといわれています。
日本人で、神様に対して恋心を抱いている人は、まず、いないでしょう。
先祖の先祖の、ずっと先の御先祖様が神様だというのが、神道の考え方です。
手の届かない憧れの対象ではなく、願いを聞いてくれる伯父さん、伯母さんでしょうか。
こちらから親しめば親しむほど、神様の方も、より一層、気をかけて下さいます。
ぜひ、毎朝、祈りましょう。
祈りは、まず、命のある朝を迎えられたことの感謝です。
次に、「本日も、神様の御用にお使い頂きまして、ありがとうございます」 と祈ります。
これは、以前に一度、紹介しました。
この言葉によって、日常の業務・仕事・勉強・娯楽・食事などの生活の全てが、神様の御用になります。
神様の御用に遣っていただき、神様のお役に立つわけですから、人生そのものが徳積みになるのですよ。
実に、「お得」 です。
さらに、その日にすることで、気に掛ること、心配事などを神様に投げかけておくと良いでしょう。
何も無ければ、御用の祈りまででかまいません。
時間がある方は、神棚の水・米・塩を交換し、大祓祝詞を奏上してから、上記の祈りをして下さい。
勘違いしないで下さい。
毎朝祈っているからといって、辛いこと、苦しいこと、不幸なことに遭わなくなる訳ではありません。
今世のテーマに沿っての試練は与えられますし、持っている劫は解消せねばなりませんから。
それでも祈っていれば、大難を小難に、小難を無難に祀り変えて下さいます。
そして、悟りや気づきを与えて下さいます。
朝は忙しくて、祈っている時間なんてないよ、という方は、目覚めた時に、布団の中で感謝と御用の祈りをして下さい。
数十秒で済むでしょう。
これだけでも何日か続ければ、自分も周囲も変わってくることに気づかれると思います。