今年は、統一地方選挙ですね。
選挙のある地域では、「あなたの、清き一票を」 なんて言葉を聞くことでしょう。
さて、天国や極楽でない限り、清く正しいだけでは生きていけません。
嫉妬や怒り、憎しみ、悲しみ、自己嫌悪、後悔など、マイナスの感情がわき上がるのは仕方がありません。
この世にいる限り、そのような気持ちを生じさせるようなことが、起きるのですから。
それらに流されることのないよう、それらの感情をコントロールできるようにするのが、修行です。
マイナスの感情だからといって、押さえ込む必要もありません。
特に怒りのエネルギーは、己を成功に導くパワーにもなり得ますから。
また、権謀術数を働かせることもあるでしょう。
家族や大切な人を守るためなら、それは愛の行為です。
性欲を抑える修行もありますが、人が皆、異性を求めなくなったら、人類は亡びます。
この世の全てを神様が創ったと考えるなら、「悪」 と感じるものも、神様の創造物です。
善悪の基準は、時代や国によって異なります。
ただ、どの時代、どこに生まれたとしても、清いだけでは生きていけません。
禅では、「蓮は、きれいな花を咲かせるが、根っこは泥の中なのだ。」 と、教えています。
ちっぽけな正義感を捨てて、身の回りのことを受け入れてみましょう。
生きるのが、少し、楽になりますよ。
自分も、たまには羽目を外し、少しくらい他人に迷惑を掛けても良いじゃないですか。
聖職者じゃなければ、ですが。