語源として、陰の極まりは冬至です。
冬至は、1年の内、最も昼間が短い日ですね。
日が短くなる → 陽が減る → 陰が増える期間です。
陰が増えて、増えて、その極みとなった日が、冬至です。
翌日からは、昼間が長くなっていきます。
陽が増えていくのです。
それに連れて、人々の気分も、明るくなっていきますね。
このことから、悪いことが行き着くところまで行くと、良いことに転ずる、という意味になります。
現在、自分が不幸だと嘆いている人、不運に苛まれている人は、あがくのを止めてみるのも、一つの手です。
これ以上ないと言うところまで行けば、幸福に転ずるのですから。
中途半端な不幸のまま、いつまでも、ズルズルと引きずっているよりは、早く終わらせてしまった方が良いかもしれません。
理不尽な不幸や不運の源は、前世の劫、今世に積んできた劫です。
それらを解消させられているのですから、積極的に受け入れてみましょう。
辛く苦しんだ分だけ、御魂が鍛えられます。
悲しい時は、思い切り泣きましょう。
憎しみは、ちょっと注意が必要です。
憎しみが、怨みに変わり、復讐してしまったら、怨みの連鎖が続いてしまいます。
この場合、陰が極まっても、陽になりませんね。
以前にも書きましたが、怨みや憎しみの感情は、時が過ぎても、そのまま残ります。
何十年経っても、つい昨日のように、憎しみの感情がわき上がってきますから。
また、怒りは、大きくならないうちに、小出しにしましょう。
怒りが極まると、大爆発してしまいます。
このような感情のコントロールは、教養があれば、出来るようになります。
お勧めは、中国の古典です。
時の試練に耐えた古典は、「本物」 です。
生きる知恵が満載されていると言っても、過言ではありません。
時間を作って、片っ端から読みましょう。