宮本武蔵、「独行道」 の中の一節です。
新たな一歩が踏み出せないのは、失敗して後悔したくないからでもあります。
「やって後悔するか、やらずに後悔するか。どうせ後悔するなら、やって後悔する方が良い。」 と言われます。
これを真に受けると、痛い目に遭います。
私なんか、この言葉を信じて挑戦し、「やらなきゃよかった」 の後悔が山積みでした。
破綻して修復不可能な人間関係が、いくつあるか分かりません。
でも、「でした」 と過去形なのは、今は、後悔していないからです。
後悔しかけたら、すかさず宮本武蔵の、「我、事において後悔せず」 を口にします。
声に出して、自分の声を耳で聞いて、心に言い聞かせます。
失敗したことについては、客観的に原因や理由を分析し、少し反省すれば、それでOKです。
悔やんだところで、過去は変えられませんから。
やらなかったことの後悔も、なぜやらなかったのかを客観的に分析して、少し反省して終りにします。
高齢者や亡くなる前の人に、後悔していることのアンケートを取ったものがいくつかあります。
「チャレンジしなかったこと」 が多いようですね。
「あのとき、思い切ってやればよかった」 という後悔は、死ぬときにしたくないことの筆頭です。
何はともあれ、「我、事において後悔せず」 で行きましょう。