神様との関係は、人間同士の関係に置き換えると、分かりやすいです。
自分が上の立場として、下の者にどう振る舞って欲しいか、考えてみましょう。
自分が上司なら部下が、教師なら生徒が、親なら子供が、どのような風だと好きになりますか。
積極的に話しかけてくれて、世間話から重要なことまで話してくれて、相談してくれて、頼りにされたら嬉しいですよね。
神様だって、そうですよ。
年に一回、初詣しか来ない人より、何かがあってもなくても、しょっちゅうお参りする人の方が、愛されます。
神様に対する親しみの度合いは、関東より関西の人の方が、強い感じがします。
関西の人は、「神さま」 というより、「神さん」 と言います。
「住吉の神さん、三輪の神さん」 というのは、ごく普通です。
それどころか、「ちょっと、住吉さん、行ってくるわ。」
「今朝から、三輪さんにお参りして来てん。」 と、まるで近所の親戚を訪ねるみたいな感じです。
伊勢神宮だけは、やや丁寧に 「お伊勢さん」 と言います。
これが関東ですと、「氷川の神さま、鹿島の神さま」 となり、崇めている感じがします。
それが、当たり前の礼儀なのですが。
それで、何も無いときにお参りするのが憚られたり、「感謝の祈りだけにしなければならない」 みたいな発想に繋がってしまいます。
何も無理して、「氷川さん、鹿島さん」 と言わなくてもかまいませんよ。
ただ、参拝の回数を増やしましょう。
そして、「今日は、こんなことがありまして・・・。」 と、世間話だけでもしてきましょう。
きっと、良い方へ導かれていきますから。