令和になって、一月が過ぎました。
明日から、6月です。
6月といえば、夏越しの大祓神事です。
6月30日、全国の神社で執り行われます。
既に、人形 ( ひとがた ) の受付が、始まっています。
初めての方に、簡単に説明しましょう。
私達は、生きている限り、罪穢れを積んでしまいます。
罪といっても、刑法犯罪のような重いものだけではありません。
人の心を傷つけたり、怨んだりするのも、神様から見れば罪に当たります。
親切にしたつもりでも、受けた本人にとっては大きな迷惑なんてこともあります。
これも、罪になってしまいますから、堪りません。
穢れとは、災いを受けたときの心の状態、と言えます。
言霊では、「穢れ」 = 「気枯れ」 です。
がっかりして、元気が出ない状態ですね。
これも、生きている限り、避けて通れないでしょう。
このような罪穢れは、御魂の汚れとして溜まっていきます。
開運の妨げになり、ひいては、不幸の源になってしまいます。
全国の神社で、年に二回、これをきれいに祓って頂くのが、大祓神事です。
神社では、半紙を人の形に切り抜いた人形 ( ひとがた ) が、用意されています。
それに名前や生年月日を書き、息を吹きかけます。
さらに、両方の肩にこすりつけます。
こうすることで、罪穢れが人形に移るのです。
集まった人形は、大祓神事で潔斎されます。
通常、お焚き上げされますが、水に流す神社もあります。
この神事では、神職総出で祈りますから、普段の祈祷において幣で祓う何倍、何十倍、何百倍・・・、もの罪穢れが祓われるのです。
年に二回しかないチャンスですから、逃してはいけませんよ。
罪穢れが多いと自覚されている方は、何枚も書いて、少し痛いくらいの御玉串を納めましょう。
10円や20円でも祓って下さるでしょうけど、それなりのものでしょう。
祓われる罪穢れの量は、日頃の精進努力の度合い、積んできた徳分の量、御玉串に込めた真心で決まります。
楽しみですね。