これまで数回にわたり、願いが叶わない原因を考察してきました。
殆どの人は、複合的な原因で、願い事が叶いにくいのです。
原因を見つけて解決したとしても、他にもあるかも知れませんし、やってみる価値はありますが、時間の無駄かも知れません。
そもそも、なぜ、願いを叶えたいのか。
欲望を満たすためではないでしょうか。
それなら、一つ願いが叶えば、また次を欲します。
次、次、次と、きりがありません。
叶った瞬間は、「これで満足」 、時には「もう、いつ死んでもいい」 と思うこともあるでしょう。
十分に満たされても、時が過ぎれば、次の欲望が頭をもたげます。
欲望が、尽きることはありません。
前世の徳がたっぷりあって、願い事が叶い続ける人生もあり得ます。
それを元に、さらなる徳を積めばいいのですけどね。
徳分を消費するだけの人生を終え、あの世に行くというのは、なんだか恐ろしい気がします。
何をやっても願いが叶わない人は、辛いでしょう。
でも、辛い日々を過ごせば、荒魂が磨かれます。
さらに、いかにすれば開運するのかを学び、試しますから、奇魂が磨かれます。
「開運の素は徳分だ」 と気づけば、徳積みに励みますから、総合的に御魂が磨かれ、徳も貯まります。
こういう人は、晩年、幸福な日々を過ごせないわけがありません。
笑って死ねる人生になるでしょう。
ですから、願い事が叶わないのは、運が良いのかも知れません。
人生を投げ出さなければ、晩年も、あの世も、来世も、幸せ一杯なのです。