老子の言葉です。
「天地」 とは、自然界、神、宇宙全体。
「仁」 は、深い愛。
「芻狗 ( すうく ) 」 とは、藁で作った犬。儀式で生贄の代わりに用いられた。
大自然には愛情など無い、この世にある物を藁犬のように扱うのだ。
大きな災害があると、この言葉を思い出します。
このたびの台風でも、多くの人が被災しました。
真面目に暮らしてきた人が、殆どでしょう。
それなのに神様は、無慈悲に痛めつける。
悪いことをして発覚していなかったり、逃げている人だけが痛い目に遭うなら、納得できますよ。
でも、被災された人は、聖人君子のように身も心も清廉潔白とまでいかなくても、こんな目に遭うほど悪い人ではないでしょう。
でも、辛い目に遭わされるのです。
まさに、天地に仁なし、です。
私は幸いにして、今まで大災害や大事故、大事件に巻き込まれたことはありません。
もし、被災した時に、どのような気持ちになるでしょう。
平穏無事な私達は、いろいろな場面を想定して、最善の行動が取れるようにしておくべきですね。
「想定外」 は、役人の言い訳であり、私達は全てを想定しておくべきです。
出来ない人は、馬鹿です。
命がかかっているのですから、軽くみなしてはいけません。
私達は、自分人を「芻狗」 扱いしては、いけません。
何があっても生き残り、少なくとも身内は助けなければいけません。
シミュレーションして下さい。
一度しておけば、忘れてしまってもかまいません。
その事態が起きた時、最善の行動が取れるはずです。