普通の人が神社でする願い事は、金運とか、病気平癒、縁結びなど、個人的な悩み事が殆どではないでしょうか。
世界平和や人類の幸福のみを祈る人は、滅多にいないでしょう。
「歯が痛いときに、世界平和は祈れない」 と、どこかの本で読んだことがあります。
この歯を何とかしてくれ~、となりますよね。
それはともかくとして、個人的な願い事をするなら、御先祖様の方が良いのではと思います。
とはいえ、お墓や仏壇では家系の御先祖様しかいません。
家系にも、立派な御先祖様もいらっしゃるかもしれませんけど、絶対数が少ないですから分かりません。
家を継いでいる先祖を辿ったとして、20世代で40人、30世代で60人。
日本では、平安時代には一般庶民も名字を持っていましたから、わりと昔まで遡れます。
安倍、小野、大伴、蘇我など、天皇から賜った「姓」 なら、大和朝廷やそれ以前まで遡れる家系もあるでしょう。
それでも、100人とか、200人とかです。
それに比べて、血脈の先祖は無数にいますから、もの凄い御先祖様は、必ずいらっしゃいます。
日常の悩み事など簡単に解決できるような知恵を、必ず授けてくれるでしょう。
そのためには、目立たなければいけません。
御魂を輝かすことは勿論、アピールすることも大切です。
目を閉じて、数多の先祖が密集しているところを思い浮かべて下さい。
その中で輝いている方が、何人もいらっしゃいます。
その光に向かって、心の中で祈りましょう。
言葉を尽くして、表現を尽くして。
祈られる先祖からすれば、あなたは、血の繋がった子孫です。
可愛くないはずがありません。
幼い子や孫は、可愛いでしょう。
御先祖様は、神社の神様より、よっぽど頼りになると思いませんか。
一度、血脈の御先祖様に、思いを馳せてみましょう。