明日の修行は、「忍辱 ( にんにく ) 」 です。
辱めを耐え忍ぶこと、すなわち、怒りを抑える修行です。
感情を爆発させると、ろくなことはありません。
思わぬことを口走ってしまい、良好だった人間関係が、一気に崩れてしまいます。
そのまま、修復することなく一生を終えてしまうことも、あるでしょう。
人間関係がこじれるくらいならまだしも、罪を犯してしまうこともあり得ます。
怒りにまかせて相手を殺してしまうことも、現実には起きています。
忍辱の修行には、いくつか方法があります。
一つは、相手の言葉なり態度に対して感情的にならずに、理性で分析する。
冷めた目で、「この人は、何のためにこのようなことを言っている ( している ) のか。」 と、上の方から見下ろします。
「自分の時間 ( = 命 ) やエネルギーを費やして、ご苦労なことですな。」 と、哀れんでやりましょう。
立ち上がった怒りが、すうっと消えていきます。
また、怒りは、溜め込むと良くありません。
溜まりに溜まった怒りは、些細な切っ掛けで爆発してしまいます。
そんな時、怒りをぶつけられた相手は、理解が出来ないでしょう。
そのまま、縁が切れることになり得ます。
怒りを、小出しにしましょう。
ことあるごとに、少しだけ出すようにしていると、相手も、態度を改めます。
瞬間湯沸かし器的な性格の人は、荒魂を徹底的に磨きましょう。
手っ取り早いのは、身体を鍛え抜くことです。
「肉体の限界は、想念の遙か上にある。もうダメだと思ったときから、本当のトレーニングが始まる。」
「今日は昨日の限界を超える。」
このような意識で鍛え続けていると、体力も精神力も飛躍的に向上します。
それが自信に繋がり、心の余裕にも繋がります。
怒らなくなりますよ。
倒れるまで、頑張って下さい。