神道では、罪穢れを祓います。
現代社会では、刑法犯は裁判に掛けられて判決に従うのは、当たり前です。
しかし「罪」 が、全て刑法犯に当たるわけではありません。
神道では、精進努力をしていない人は、「怠りの罪」 を犯していることになります。
また、他人だけでなく自分の御魂を傷つけることも、罪になります。
神道では、不幸なことがあるのは、穢れのせいだと考えます。
キリスト教徒は、司祭に罪を告白して許してもらいますが、神道では「祓い」 です。
祓いとは、簡単に言うと、綺麗にすることです。
風呂に入って、汚れや垢を洗い流すように、御魂に付いた汚れを神様に綺麗にしていただきます。
ちなみに、お風呂に入ることも、祓いの一つです。
お風呂に、塩、日本酒を少し入れると、霊的な祓いにもなります。
一般に、天津祝詞や大祓祝詞、「とほかみえみため」 を唱えることで、毎日、祓いが出来ます。
祓って綺麗になれば、その分だけ、真・善・美に関する感受性が高まります。
良きものとの出会いが、増えてきます。
綺麗なところには、綺麗なものが引き寄せられますから。
逆に、汚れたままだと、そのレベルのものが引き寄せられます。
御魂が汚れているかどうか、直接見ることは出来ませんが、自分の周囲を見れば、大体分かります。
真・善・美に関するものとの出会いで、判断して下さい。
日々、祝詞を上げていても、個人で祓うには限度があります。
知らず知らずのうちに、罪穢れは溜まっていきます。
これは、不幸・不運の素になりますから、きちんと処理してしまいましょう。
それが、年に2回の大祓神事です。
六月末には、「夏越しの大祓」 が、全国の神社で行われます。
一の宮クラスの神社では、大勢の神職が一斉に祝詞を奏上しますから、祓いのパワーも凄いものがあります。
この神事には、私達も参加できます。
時間の都合で参加できない方は、是非とも、人形 ( ひとがた ) を書いて下さい。
年に2回しかない、希有の機会です。
半年間の罪穢れを、神様が祓って下さるのです。
この時期の神社では、毎日、人形を受け付けています。
郵送で申し込める神社もあります。
車のお祓いが出来るものや、縁切り専用のものを用意している神社もあります。
納得いくまで、何枚でも書いて下さい。
御随意である御玉串は、「ちょっと痛い」 程度の額にしましょう。
少ないと真心が籠もりませんし、多すぎると「取られた・損した」 という気持ちが湧いてきてしまいます。