明日からの18日間が、「夏土用」 です。
現代では、単に土用といえば夏土用を指します。
土用と言えば、土用の丑の日ですね。
今年は、7月21日と8月2日です。
平賀源内によって、この日にウナギを食べる習慣が付きました。
日本初のコピーライティングだった、という人もいます。
もともと、この日に「う」 の付くものを食べる習慣がありましたから、見事に当たったわけです。
梅雨明けで暑くなり、体力の消耗が激しいですから、食べやすくて栄養があるものがよいのですね。
うどん、梅干し、瓜などが、食べられていました。
日本ウナギは絶滅の危機にありますが、既に完全養殖に成功しています。
安く、お腹いっぱいに食べられる日が来るのも、近いでしょう。
さて、春土用の時にも書きましたが、土用の間には土を掘り起こしてはいけないとされています。
土用は、土の神様・土公神が支配する期間です。
今でも、建築における基礎工事は、この時期を避けることが多いようです。
建設中に万が一事故でもあったら、あるいは、建った後に火事でも起きたら、そのせいにされてしまいますからね。
土を掘り起こさないというのは、農作業にも当てはまります。
とはいえ、18日間も農作業を休めませんから、間日 ( まび ) が設けられています。
この日、土公神は天上に行って留守になるので、自由に土いじりが出来ます。
因みに夏土用の間日は、卯・辰・申の日です。
今年は、7月23日、24日、28日、8月4日、5日です。
一般には、丑の日に「鰻重でも食べるか」 程度のことですね。
体調の崩しやすい気候ですから、健康に十分注意して、お過ごし下さい。