幸せの素が「徳」 であり、不幸の素が「劫」 です。
自分自身や他人を苦しめたときに、劫が積まれます。
気を付けなければならないのが、自覚なく積んでしまう劫です。
自分の快楽のために、他人に迷惑を掛けてしまうことは、まま、あることです。
自分では悪いことをしたと思っていないので、知らず知らずのうちに、劫が積まれていきます。
今世に積んだ劫は、地獄に堕ちたり、来世の苦しみとなって贖うわけですが、それだけではありません。
残りの人生でも、贖うことになります。
簡単に言うと、不幸な晩年を過ごす事になる、ということです。
道を歩いているとき、車を運転しているとき、無意識に迷惑を掛けていませんか。
注意されたときには、自覚がないものですから、つい逆ギレしたりしませんか。
注意されたなら、相手に不愉快な思いをさせているのです。
その時に、直ちに謝罪して反省すれば、あの世から見ての罪は軽減されるでしょう。
実は、注意される人は運が良いのです。
迷惑を掛けても、相手が我慢してくれて、自分は快楽を享受できているのは、もはや、徳分が枯渇している証拠です。
楽しい一日を過ごした日は、劫を積んでいなかったか、振り返ってみましょう。