卵が孵る時、雛が殻を内側からつつくことを啐、親鳥が外側からつつくことを啄といいます。
啐啄同時とは、禅において、弟子がまさに悟ろうとしている瞬間に、師匠が一言投げてて悟らせることです。
啐啄は、私達が願いを叶える時に当てはめることができます。
雛が内側からつついている時、親鳥が何もしなかったら生まれ出ることが出来ません。
また、雛がつつかないと、親鳥はつついてくれません。
私達は雛であり、神様が親鳥です。
願いを叶えたい時、内側から殻をつつかないと、手助けはありません。
内側から殻をつつくことは、願いを叶えるための努力そのものであり、また、神様への祈願でもあります。
「~がほしいなぁ」、「~だったらいいのになぁ」 と思っているだけで、神様の方からやって来て叶えてくれる、なんてことは絶対にありません。
自分自身で、出来る限りの努力をする必要があります。
懸命に努力して、その上で、祈願します。
神様の助けがなければ、大きな願いは叶いません。
ここで神様と書きましたが、仏様、守護霊様、御先祖様、の場合もあります。
エンゼル、守護天使、ハイヤーセルフなど、あなたが信じている高次の存在です。
現実の世界においては、家族や親戚、友人だったりもします。
この世で何かを成し遂げるには、啐と啄、両方が大事なのです。