明日、5日目の修行は「精進」 です。
精進とは、努力すること。
これは、日本人の得意とするところです。
しかし、空海ほどの努力をしていると自ら言える人は、どれくらいいるでしょう。
以前、空海の著書「三教指帰 ( さんごうしいき ) 」 の一説を紹介しました。
もう一度、記しましょう。
「昔から、貧しくて灯油が買えないために蛍の光や窓の雪明かりで学んだという故事や、読書中の眠気を払うために首に縄をかけたり、股を錐で突いたりしたという故事がありますが、それでさえまだ不十分だと思うくらいの気持ちで、熱心に勉強しました。」
凄いですよね。
空海は、眠気覚ましに太腿を錐で突き刺す程度では、甘いというのです。
あなたは、そこまでの努力を、してますか。
私自身、言い切れません。
「肉体の限界は、想念の遙か上にある。もう限界だと思った時から、本当のトレーニングが始まる。」
これは、「怪力法」 の著者・若木竹丸の言葉です。
彼は、日本のボディビルの草分けであり、ボクシングも強かったそうです。
それはともかくとして、人間の身体は、なかなか壊れません。
一度、自分の限界を見てくることをお勧めします。
たいてい、限界の遙か手前で、気持ちが折れてしまいます。
独りの修行は、難しい。
怖い師匠や鬼コーチは、どんな世界にも必要なのです。
独りで修行するなら、励みになる「言葉」 を、沢山インプットしましょう。