時節柄、バーチャル参拝ができるようにホームページを工夫している神社が、増えてきました。
その数は、1000社以上あるそうです。
ホームページから祈祷の申し込みもできますし、御札や御守りを授かる ( 購入する ) ことも出来ます。
郵送での申し込みは以前からありましたから、これは、新しいことではありませんけど。
でも、鳥居をくぐって本殿 ( 拝殿 ) まで、バーチャル空間を移動できるのは、新しい試みです。
グーグルのストリートビューみたいにしているところもあります。
このような神社が増えてきたことで、神社本庁が苦言を呈しています。
神社本庁は、「実際に出向くことで拝観が完結するのだ、お土産みたいに御札や御守りを通信販売するのは、いかがなものか」 と、言っています。
しかし、これは時代の流れです。
大きな神社なら、なにもしなくても参拝者が多く、正式参拝する人も沢山いて、潤います。
地方の神社は、神社経営が苦しいのです。
こうして、ネットさえ繋がれば参拝できるシステムは、神社経営にとって大きなメリットがあります。
また、参拝者側、とくに神社ファンにとっても、嬉しい仕組みです。
生活圏よりも遠くにある神社は、行きたくても、なかなか行くことができませんから。
神社本庁は、お役所ですから、頭が固いのでしょう。
役人は、前例のないことを嫌います。
それに引き替え、神職の方は、流石に神の道に生きる人達です。
神道は、中今の精神です。
今に生きる、わけです。
わたしたちは、IT時代に生きています。
バーチャル参拝は手軽にできますが、その分、真剣に祈りましょう。
実際に参拝することの時間と労力と金銭の分、祈りにエネルギーを込めて下さい。
でないと、バーチャル観光で終わってしまいます。