行学一致 ( ぎょうがくいっち ) とは、仏教的知識を身につけ、それに基づいて仏教的実践を行うことです。
仏教は、日本では「葬式仏教」 と揶揄されていて、学問という観念は薄いですね。
お経を、死者をあの世へ送るための呪文みたいに思っている人が、多いでしょう。
あるいは、先祖供養のための呪文でしょうか。
お経は、主にお釈迦様の言行録です。
現代風に言うと、セミナーを文字起こししたものです。
如何に生きるべきか、考え方の工夫を、手を変え品を変え、時には例え話を交えて説いたものです。
お経を上げるのもいいですが、日本語訳で学びましょう。
そして、それを人生に生かすのです。
行学一致は仏教用語ですが、仏典だけに留まりません。
哲学書や古典などから、生き方、在り方を学び、実践しましょう。
この修行をこなすのには、論語がお勧めです。
孔子は2500年ほど前の人ですが、書かれている内容は、現代にも通用します。
この2500年間、人類は、道徳的、精神的に、成長してこなかったのでしょうか。
論語を読み、書かれていることを実践すれば、「君子」 になれますよ。
論語をはじめとする中国の古典は、指導者・上に立つ者のための書物です。
読むだけでは、もったいない。
生活に取り入れ、実践し、コロナ後の新しい時代の立派なリーダーになって下さい。