他力本願の本来の意味は、「阿弥陀仏の衆生を救おうという願い」 の事です。
それが巷では、他人の力に頼るという意味に使われています。
エラそうに指摘する人が、たまにいますが。
本来の意味では、阿弥陀様に縋って成仏させてもらうのですから、完全に間違った使い方とは言えません。
他力は、大事です。
この世で生きている限り、自分一人で出来ることは、殆どありません。
直接、間接、多くの人との関わり合いがあって、私達は生きていくことが出来るのです。
それを理解しましょう。
そうすれば、自然に感謝の念が涌いてきます。
腹を立てることも、減るでしょう。
そして、他人に親切にしてあげたくもなります。
人は、人との繋がりがないと生きていけません。
このところ、コロナ禍にあって、自殺者が増えています。
今年10月の自殺者の数は、2000人を越えました。
昨年の同月より、500人以上増えています。
そしてこの数は、武漢コロナによる死者数を上回っているのです。
コロナショックで、倒産や失業の憂き目に遭い、自ら命を断つ人が増えています。
辛い時は、他人に頼りましょう。
我慢するのが日本人の美徳、みたいなものがありますけど、本当に辛い時は、他人に頼るべきです。
まず、身内からです。
今、困っていなくても、二進も三進もいかないことが、いつ起きるか分かりません。
家族と疎遠になっている人は、連絡して下さい。
喧嘩別れして気まずくなっている場合でも、自分から折れましょう。
遠くの親戚より近くの他人と言いますが、実際は、「血は水よりも濃い」 のです。
頼るべき一番手は、家族です。
家族を大事にして下さい。
そして、出来れば頼られる側でいたいものです。
余談ですが、冗談で「他力本願寺」 と言うと、本願寺の住職は、気を悪くするようです。