大祓神事で祓っていただく「罪穢れ」 について、復習しておきましょう。
まず、「罪」 について。
刑法犯罪は、もちろん、罪です。
これは、刑務所で贖うなどしないことには、赦されません。
当たり前です。
大祓祝詞には、天津罪と国津罪が列挙されていますが、この中には現代の刑法犯罪に当たるものもあります。
それらは当然、人形 ( ひとがた ) を書いたくらいでは赦されません。
赦される罪とは、もっと緩やかなものです。
自分の我儘から他人を苦しめることは、日常生活において、知らない内にしてしまうでしょう。
当事者は殴ったり、斬りつけたりしているのではないので、相手が傷ついていることに気付きません。
親切にしたつもりが、反って嫌な思いをさせてしまう様なことも、まま、あります。
これらは罪になります。
また、やるべき事をやらないことも、怠りの罪になります。
御魂を磨かないことも、罪です。
神様から見ての罪を犯さずに過ごしている人は、いないでしょう。
次に、穢れは、大切な人やものをなくして、ガッカリすることです。
氣が枯れてしまう状態です。
穢れ = 氣枯れ ですね。
御魂が曇ってしまっています。
水晶玉をきれいな布で拭けば曇りが取れるように、人形を書けば、御魂の曇りが取れます。
取っていただけます、と言うべきですが。
この半年間、どのような罪や穢れがあったか、思い返してみましょう。
嫌な思い出が蘇るかもしれませんが、人形を書くなら、大丈夫です。
人形を書く前に神前で祈りますが、その時には「知って犯しました諸々の罪穢れ、知らずに犯しました諸々の罪穢れを、ことごとく祓い給え。」 と、祈って下さい。
真心込めて、祈りましょう。
さらに、今後の精進努力や世の中に貢献することを誓えば、なお宜しいでしょう。
より沢山、祓っていただけます。
そして来年は、その約束を果たしましょう。