日本の神様と他国の神様の違いは、私達人間との親密度でしょう。
外国の神様は、遠くにいて崇め奉る存在です。
恐れ多い存在です。
祈る時は、手を組んで跪いたり、地面にひれ伏したりします。
神様は、遠くて怖い存在です。
多神教になると、やや、人間ぽくなってきます。
ギリシャ神話の神様は、我儘だったり、嫁が怖かったり、頑固だったり、いろいろなタイプが存在しています。
ただ、人間を動物や石に変えたりして、恐ろしい存在ではあります。
それに比べると、日本の神様は穏やかで優しいです。
女神の中には厳しい神様もいらっしゃいますが、それでも天罰を下したりはしません。
バチを当てるのは、眷属です。
優しい神様が多いので、私達はもっと、もっと、親しみましょう。
毎日の日課として祈るのは、それに適っています。
また、ことあるごとに、素直な気持ちを伝えることも大切です。
良いことがあった時、「お陰様で、こういうことがありまして・・・。」 と、感謝しましょう。
失敗した時は、「信じて行ったのに、うまくいきませんでした。何のために、今回、失敗したのでしょうか。」 と、祈ります。
辛い目に遭った時も、「何のために、私はこんな目に遭わされたのでしょうか。」 と。
ここで大切なのは、「なぜ」 ではなく、「何のために」 と問いかけることです。
神道は、進歩、発展、向上ですから、「なぜ」 と過去を見ても仕方がありません。
答えは返ってこないでしょう。
「何のために」 と、問いかけましょう。
そして、神様に、もっと甘えましょう。
何でもかんでも、祈っていますか。
こんなお願いをしてはいけないのではないかと、遠慮していませんか。
あれもこれも、全部祈りましょう。
自分ではダメかもしれないと思っているものでも、神様にすれば、大事な望みだと思われるかもしれません。
わざわざ神社に出向いて、感謝だけして帰ってきたら、秘めた願いが叶った。
などという人は、よっぽど日頃から神様の御心に適う生き方をしているか、徳分をたっぷり持っているのでしょう。
そうでないなら、何でもかんでも、遠慮しないで祈りましょう。
神社でも、自宅の神棚でも、パソコン画面通したバーチャル参拝でも、同じです。
思い切って、甘えてみてください。