一日一生 ( いちにちいっしょう ) という言葉を、耳にされたことはあるでしょうか。
明治時代の思想家の内村鑑三が、「一日一生」 と言う書物を出版しました。
この本で彼は、「一日は、一生と同じくらい大切である。」 と、述べています。
言い換えれば、「一日を無駄にすれば、それは一生を無駄にしたに等しい。」 に、なります。
千日回峰業を二度満業した、天台宗の僧侶、酒井雄哉も「一日一生」 という本を出しています。
彼は、「一日を一生のように生きよ。今日が終われば、また、明日が始まる。」 と、述べています。
つまり、毎日が、新しい人生だということです。
もう一人、臨済宗の僧侶、松原泰道は、「一日一生の生き方、人はどう生き、どう死すべきか」 という書物を出版しました。
これは、今日1日が生涯だと思い、必死で生きよ、ということです。
どれも、一日一日を大切に生きなさい、しいう意味に違いはありません。
この記事を、夜に読まれている方は、今日1日を振り返って、満足できる1日でしたでしょうか。
今夜、布団に入ると同時に人生が終わるとしたら、笑って眠れますか。
今日1日、生き切りましたか。
平和な日本に住んでいると、明日もまた、同じ1日があることを疑いません。
そして実際、同じような1日があります。
多少の波があっても、平穏に暮らせます。
それゆえに、意識していないと、遊惰安逸に流されてしまいます。
そんな時に役立つのが、「良質の言葉」 です。
自分を鼓舞し、常に真向きにさせてくれる良質の言葉を、収集しましょう。
そして、「一日一生」 も、その一つに加えて下さい。