運が良くなるために唱えるとよい、とされているもの。
たとえば、十言の咒 ( とこのとかじり ) 「アマテラスオオミカミ」 や、「とほかみえみため」 を、毎日、唱えられている方もいらっしゃるでしょう。
「天之御中主様、御守護頂きまして誠にありがとうございます」
スピリチュアルの世界では、「コレゴル・ティアベル・アメット」 なんてのもあります。
呪文を唱えてすぐに結果が出るのは、アニメや映画の世界だけです。
現実界では、そうは、いきません。
今「とほかみえみため」 を百回唱えても、何も起きないでしょう。
「ありがとう」 や「ついてる」 も、同じです。
千回唱えようが、一万回唱えようが、何の変化もない人がほとんどです。
中には、機が熟している方がいて、すぐに結果が出る場合もあります。
多くの場合、何も変わりません。
効果が無いのでやめてしまうのは、仕方がないのでしょう。
勿体ないと、思います。
幸せになるために唱えるわけですが、幸せを期待して、それがなかなかやってこないと、がっかりしてしまいます。
あきらめてはいけません。
見えない世界では、コップに水が溜まっていくように、幸せの素が溜まっているのです。
そこで、考え方を工夫しましょう。
唱えることを、手段ではなく目的にします。
「手段が目的になることを、趣味という」 という名言がありますが、それでいいのです。
唱えていたら、いつの間にか幸せになった。
幸せになるために唱えるのではなく、唱えた結果、幸せになった。
これが、正しい唱え方です。
そうでないと、願望実現に執着したり、実現しないことを呪ったりして、ますます幸せが遠のいてしまいます。
今からは、唱えることを目的にして、趣味的に幸せを呼び込みましょう。