以前にも取り上げましたが、「意識は空間にあり、思考、感情、身体はパートナーだ」、との説があります。
この三つの中でも、身体は大切にされますが、感情は蔑にされがちです。
感情は、抑えられたり、無視されたりすることが、たくさんあります。
感情の身になって、考えてみてください。
虐げられながらも、よく、ついてきてくれていますよね。
私達は、もっと感情というものを大切に扱ってあげるべきです。
とはいえ、人間関係において感情の赴くくままの言動を繰り返していると、人は、離れていきます。
それが嫌ですから、ほとんどの人は、感情をむき出しにはしません。
では、どのようにすれば、感情を大切に扱っていることになるのでしょうか。
それは、感情を感じてあげることです。
人前では難しいので、一人でいる時に行ってください。
静かに座って、目を閉じ、嫌な思いをした時のことを思い出します。
腹立たしい思い、悲しい思い、がっかりした感じなど、色々あるでしょう。
それを、味わってください。
周囲に人がいなければ、泣きたくなったら泣いてください。
叫びたくなったら、叫んでください。
とにかく、湧き上がってきた感情を、味わい尽くしてください。
例え、腹立たしい感情が頂点に達しても、それが長く続くことはありません。
2時間も3時間も、腹を立て続けていることは、できないのです。
味わっている間に、腹立ち具合が下がってきます。
その時、その感情に具体的な言葉を当てはめてみましょう。
激怒しているのか、むかむかしているのか、イライラしているのか・・・。
ぴったり当てはまる言葉が見つかって、「ああ、これか」 と納得できれば、感情はおさまっているはずです。
ぶり返してきたら、また、同じことを試してください。
このようにして感情と向き合い、感情を理解してあげましょう。
もちろん、喜びの感情も、味わいつくしてください。
このようにしていれば、あなたの幸せのために、感情は、大いに活躍してくれるでしょう。