「思考」 の殆どは、脳内対話です。
セルフトークとも言います。
脳内対話の八割から九割は、ネガティブなものです。
これは、人類が生存のために頭脳を使ってきた期間が、長かったからでしょう。
常に、用心し、心配していないと生き残れない時代が、長く続きました。
原始時代に比べると、現代は安全で快適ですけど、思考は変わっていません。
ですから、不安や心配が脳内に湧き上がってきても、いきなり否定するのはやめましょう。
それらは、必要な考えかもしれません。
「最悪の事態を考えて、最善を期待する」 という言葉があります。
事故、病気、犯罪、災害などに対して、できる範囲で対策をしておけば、心配は減らせます。
折角ネガティブな思考が立ち上がったのに、「そんなもの、起きるはずが無い」 と、否定しないように。
さて、恨みや呪いから復讐を考えたりしてしまうことも、あるでしょう。
頭の中で、憎い相手をやっつけて、すっきりして終わるなら、それはそれで構いません。
どうやって復讐するかを、しょっちゅう考えているのは危険です。
放っておくと、行動に移しかねません。
知性で悪い思考だと判断したら、修正しましょう。
思考も、感情や身体と共にあなたを幸せにするパートナーです。
長く続いているようなネガティブな思考は、修正してください。
感情が暴走するところを、冷静な思考が押さえる、というのが普通です。
ところが、近頃の日本人は、頭を使わなくなりました。
マスコミの言うことを、何の疑いもなく信じてしまいます。
また、SNSで回ってきたことも、そのまま信じてしまいます。
そういう人たちが、自粛警察やマスク警察になったり、デマの拡散に利用されてしまうのです。
思考が停止しているわけですが、これは、他人が何とかしてあげないと、自力では治せません。
そうなってしまわないよう、十分に、注意して下さい。