先祖供養と言えば、お墓参りをしたり、お坊さんにお経を上げてもらったりすることを、イメージします。
それらは、当然、先祖供養になりますから、行ってください。
回忌供養は、三回忌を過ぎると忘れがちです。
生前、仏教を信仰していて、自らの先祖に回忌供養を行っていた御先祖様は、供養を心待ちにしているはずです。
三十三回忌までは、きちんと行い、五十回忌を区切りとする、とよく言われます。
まあ、五十回忌にもなれば、本人を覚えている人も少ないでしょう。
さて、墓参りしたり、お経を上げてもらったりするのも供養ですが、もっと大きな供養があります。
それは、子孫が徳を積むことです。
徳を積むことは、残りの人生と、来世の幸せにつながります。
それだけでなく、あの世での、御先祖様の待遇が良くなると言われています。
御先祖様のレベルが上がり、その影響を受ける子孫のレベルも上がるわけです。
意味の解らないお経を聞かせるより、徳積みのほうが、ずっと効果があると、私は思います。
そもそもお経は、お釈迦様の講演録、言行録です。
現代風に言うと、セミナーを文字起こししたものです。
お経を日本語に訳して読み聞かせるなら、御先祖様にとっては、勉強になるでしょう。
そのまま聞かせて、何か、効果があるのかなと、疑問です。
ただ、般若心経の最後の部分「ぎゃーてー ぎゃーてー・・・」 や、光明真言などは、苦しんでいる霊を救済するパワーがあります。
また、わざわざ供養しているという子孫の気持ちに、御先祖様は感激して下さるでしょう。
それが供養になりますから、無駄ではありません。
それに加えて、どんどん、徳を積みましょう。
子孫が、世の中に大きく貢献するようになれば、あの世の御先祖様も、鼻が高いというものです。
大きくなくても、構いません。
無財の七施なら、手軽にできますよね。