明日から、春のお彼岸です。
お彼岸と言えば墓参り、先祖供養ですね。
御先祖様あっての自分であり、私達が御先祖様を大切に思うように、御先祖様も私達を大切に思ってくださっています。
その事に、思いを馳せてみましょう。
お彼岸が来るたびに取り上げていますが、今回も、また、復習しましょう。
六波羅蜜は、悟りの世界に入るための修行です。
出家していれば、師匠から毎日、厳しく指導を受けることができます。
出家でない私達は、日々、六波羅蜜を心がけることは、至難の業。
そこで、せめて年に二回、彼岸の度に思い出して取り組みましょう、ということです。
では、第一日目。
彼岸初日の修行は、「布施」 です。
布施は、他者に対する施しです。
一番やりやすいのが、寄付や募金でしょう。
赤十字、ユニセフなどから、災害の募金まで、募金する機会はたくさんあります。
コンビニのレジ横にも募金箱が備えられていますから、お釣りを寄付する習慣を付けましょう。
お金に限らず、物質的なもの与える布施を、「物施 ( ぶっせ ) 」 と言います。
次に、身体での御奉仕。
分かりやすいのは、ボランティア活動です。
身体をはっての布施は、「体施 ( たいせ ) 」 と言います。
三つ目は、人を教え導く布施です。
これを、「法施 ( ほうせ ) 」 と言います。
最も徳が積める方法です。
他者を幸せに導くわけですから、大きいです。
ただ、それが出来るだけの知識、人格など、自分を磨きあげる必要があります。
誰にでも出来るというものではありません。
この他、人を救ったり、幸せにしたりする行為は、全て布施です。
自分には何もないという人も、無財の七施は、できます。
彼岸初日は、誰かを幸せにするための努力をしましょう。
布施は徳積みになりますから、やがて自分自身の幸せとなって返ってきます。