神社であろうが、お寺であろうが、同じように願い事をする人が、殆どでしょう。
お寺で、柏手を打って拝んでいる人を、私は見たことがあります。
明治政府が神仏分離令を出すまでは、庶民にとって神社と寺の区別は、薄いものでした。
その名残でしょうか。
それはともかくとして。
神社と寺、参拝して願い事が叶い易いのは、どちらでしょうか。
これは、願望の種類によります。
神社の神様は、天照大神 ( あるいは天之御中主 ) を頂点とした、ヒエラルキーがあります。
日本の神様ですから、日本国の平和と繁栄、日本国民の幸福、皇室の弥栄を、神様は願っておられます。
その願いに合うように私達が祈ると、神様は、喜んでこちらの言い分を聞いてくださいます。
対価代償のつもりで賽銭を放り込んで、利己的な欲望を注文しても、何も叶いません。
仏様は、元をたどればインドの神様ですから、日本国に関して祈る必要はありません。
また、仏様は人々の救済のために、いらっしゃいます。
さらに神社で祈る時、目の前に神様の姿は見えませんが、お寺では、人間の形をした仏像が見えますね。
願い事を聞いてくださっている実感が、寺の方が大きいです。
それもあって、個人的な願いは、お寺でする方が叶い易いと言えます。
仏様は、それぞれ得意分野がありますから、それに合致することを祈りましょう。
どの仏様が相応しいか分からない時は、観世音菩薩です。
観音様は三十三相に化身して、衆生をお救いくださいます。
万能の仏様ということで、日本で人気ナンバーワンの仏様です。
ただし、観音様は、これぞと見込んだ人を徹底的に鍛えて、強くして下さいます。
祟られているのではないかと思うほど、凄まじい試練の嵐になります。
観音様に祈った後で辛いことが起きるようでしたら、それは、あなたに大きな使命があるということです。
有難く受け取りましょう。
鍛え上げられた暁には、当初の願望など簡単に実現できるだけの実力が、備わっているでしょう。
試練の先に、新たなステージが用意されています。