また、無理に暗記する必要も、無いでしょう。
神職でも、読み上げているくらいですから。
問題は、奏上する時の意識です。
ある程度記憶してくると、唱えている内に、心が別のところに行ってしまいます。
これからの予定とか、昨日の失敗とか、全く関係ないことを考えてしまいます。
心は、あっちにフラフラ、こっちにフラフラするのが普通ですから、仕方がありません。
祝詞の中盤に差し掛かる頃には、神様に対する気持ちなど、微塵も無くなっています。
祝詞奏上が、日課になり、ルーティーンになると、このような症状が出てきます。
これではいけません。
また逆に、大祓祝詞や天津祝詞は、それ自体完成したものですから、自分の意を込めるのも良くありません。
祓ってやるとか、浄化するのだとか、変に意識してもいけません。
自然に、唱えることが理想です。
それが出来る人が少ないから、神様と交流できる人が少ない、とも言えます。
体得するには、練習しかありません。
数をこなす以外に、方法はありません。
是非、生活の一部に組み込んで、身につけてください。