御先祖様に助けてもらいたければ、まず第一に、気にかけてもらう必要があります。
そのためには、こちらも御先祖様のことを、常々、気にかけていますよということを、態度で示さなければなりません。
それが先祖供養です。
仏壇にご馳走を供えたり、お墓参りに行くのは、そのためです。
当たり前ですが、御先祖様は、常にお墓の中に籠っているのではありません。
「姑と同じ墓に入るのは嫌だ」などと言う人が、たまにいますが、人は亡くなった後、お墓の中にはいません。
あなたが死んだ後、永遠に墓の中でじっとしている、なんてこと、あるわけがないでしょう。
もしそうなら、絶対に死にたくないですよね。
安心してください、この世で亡くなれば、あの世に行くのです。
では、どうして墓参りをするのか。
御先祖様が、生前、先祖供養になると信じて墓参りをしていたので、子孫が自分の墓参りをしてくれると、嬉しいわけです。
墓参りに行けば、お盆で帰ってきている御先祖様も、お墓までついてくるでしょう。
そこで子孫がお参りしてくれているのを見て、「気にかけてくれてありがとう」と、思っていることでしょう。
これが、嫁ぎ先、配偶者の実家の墓だととしても、同じです。
縁あって結ばれたわけですから、御先祖様を喜ばせてあげてください。
これで、二倍の御先祖様に守護されますよ。