深呼吸においては、吐く息に集中してください。
息を吸うときには交感神経が優位になり、吐くときは副交感神経が優位になります。
心を落ち着かせるためには、副交感神経が強く働く必要があります。
そこで、落ち着くための深呼吸では、ゆっくりと意識しながら吐きましょう。
これは、日頃から練習しておくと、いざという時、すぐに使えます。
3秒吸って、5秒吐くことからはじめて、吐く時間を長くする練習をしましょう。
そして15秒、20秒と、限界まで伸ばしていきましょう。
吸う方は、目安として3秒としましたが、適当で構いません。
とにかく、長く吐く練習です。
長い息は、長生きに通じます。
できるだけ、鼻から吸って、口から吐くようにしましょう。
余談ですが、もっと、もっと伸ばしていくと、血中の二酸化炭素濃度が上がります。
すると、脳に酸素を送るため頸動脈が広がって、脳の血流量が増えます。
それで、脳内の老廃物を洗い流すような効果が、期待できるでしょう。
脳力アップにつながるかもしれません。
息を止めても同じ効果が得られますが、危険です。
根性を出して、限界を超えてしまうと、気を失いますから。