七日目の修行は、「智慧」です。
これは知識に対応する知恵では、ありません。
智慧は、仏に至る悟りです。
仏に至る修行の総仕上げですが、やることは、これまで紹介した五つの修行です。
これらは、出家して行うのではなく、日常生活の中で続けていくものです。
師匠が厳しく指導してくれるわけではありませんから、強い気持ちで自分自身を律していかねばなりません。
それゆえに、成就するのは非常に困難です。
だからこそ、やる意味があると考えてください。
出家して、誘惑のない環境に身を置き、常に指導してもらうのは、実は楽なのです。
それは、最短距離を通って、導いてもらっているのです。
在家の修行、一人の修行では、そうはいきません。
俗世間は、誘惑に満ち溢れています。
誰しも苦しいのは嫌ですから、放っておけば安穏怠惰、遊惰安逸に流れていきます。
人に施すよりは、自分でいい思いをしたい。
自由に、好きなようにやりたい。
侮辱された時は、怒りを爆発させて、すっきりしたい。
頑張るのは嫌。
気ままに過ごしたい。
これらに打ち勝って、続けていくのが修行です。
修行は、彼岸が過ぎれば終了というものではありません。
命が尽きる瞬間まで、修行です。
知ってしまったからには、逃れられません。
産土神も守護霊さんも見ているでしょうし、あなた自身の潜在意識も見ています。
もう、サボることはできません。
覚悟を決めて頑張りましょう。