私たちには、誰でも両親がいて、その両親にもそれぞれの両親がいて、さらにその人たちにも両親がいます。
地球上に初めて出現した生物まで遡ることができるのかどうか、分かりませんけれど。
初めて人間として意識を持った生物までは、御先祖と言えるでしょう。
一代遡るごとに、2の冪乗で増えていきますから、いったい、何人の先祖がいるのか、見当もつきません。
しかし、その人たちが存在していたから、自分も存在しているのです。
自分は、数多いる先祖の代表と言えるでしょう。
あるいは、自分は先祖の先頭にいるとも言えます。
その様な自覚は、ありますか。
「産んでくれと頼んだわけではない」とか、「生まれてきたくて生まれたのではない」とか、勝手なことを言う人も世の中にはいます。
どの様に思っていようとも、先祖の代表には変わりません。
自分に兄弟姉妹がいれば、各々が、やはり先祖代表です。
子孫ができたら、子孫が代表ということになります。
だからといって、肩の荷が降りたわけではありません。
自らの遺伝子には、大勢の先祖がいらっしゃると考えましょう。
それで、責任感が出てきます。
それは、ちっぽけなものであっては、いけません。
国のため、人類のために貢献するという責任感を、持ってください。
何億、何兆といる先祖の代表なのですから、小さなもので良いわけがありません。
私たちは、大きな使命を持って生まれてきたと、考えましょう。
そしてそれを果たすために、最大限の努力をしましょう。
大きな使命を果たさねばならないのですから、日常の瑣末なことに、精神をすり減らさないでください。