人形は、一回書いたらOKというものではありません。
誰しもが、長い人生を過ごしてきた間に、罪穢れをたくさん溜め込んでいるでしょう。
初めて人形を書いて、それで全部祓ってもらおうなんていうのは、虫のいい話です。
それまでに、大勢の人の命を救うとか、国を救うとか、人類に大きく貢献してきたとかなら、すっかり祓っていただけるかもしれませんが。
大祓神事は、年に二回ありますから、毎回、人形を書いて、少しずつ祓っていただきましょう。
前回から半年経てば、その間にも、罪穢れは溜まります。
社会生活を営んでいれば、良かれと思ってしたことなのに、他人を傷つけてしまうことはありえます。
真面目に、誠実に、明るく元気にと心掛けていても、自分自身を苦しめることはありますし、がっかりさせられる出来事にも遭遇します。
こういうことを恐れて消極的に生きていれば、それはそれで「怠りの罪」になります。
仕方のないことです。
それで、人形を書くときは、半年分の罪穢れと、以前のものも祓っていただけるように御祈願してから書くといいでしょう。
そうすれば、半年ごとに、少しずつ御魂が綺麗になっていきます。
一回一回の「効果」は分かりにくいでしょうけれど、何年も続けて過去を振り返れば、「ずいぶん変わったなあ」と、実感できるはずです。
体が動く限り、命の続く限り、続けましょう。