明日3月16日は、雑節の一つ「社日 ( しゃにち ) 」 です。
社日は、年に二回あります。
春の社日を、春社 ( はるしゃ、しゅんしゃ ) 、秋の社日を秋社 ( あきしゃ、しゅうしゃ ) と言います。
それぞれ、春分、秋分に一番近い戊 ( つちのえ ) の日に当たります。
社日は、産土の神様を祀る日です。
春社では五穀豊穣を祈り、秋社では収穫を感謝します。
春の社日に酒を飲むと耳が良くなる、といわれている地域もあります。
「治聾酒」と言うそうです。
さて、産土神は、一般に家から最も近い神社の神様です。
複数あって、どれか分からない方は、神社庁に問い合わせてみてください。
教えてくれるそうです。
お役所ですから、愛想の悪い職員がいて、不愉快な思いをさせられるかもしれません。
職員は神職ではなく、公務員ですから。
電話をする時は、そのつもりで。
それはともかくとして、神社が分かれば、御祭神の名前が分かります。
祈る時は、必ず御神名を唱えましょう。
御神名は神様の働きを表し、言葉に発することで、働きが顕現します。
また、神様としても名前を呼ばれる方が嬉しいでしょう。
課長とか係長とか、職場で役職名でしか呼ばれない人が、「〇〇課長」と名前をつけて呼ばれたら、相手に親近感を持つでしょう。
まして、産土神の名前を知っていて、名前で呼びかける人なんて、滅多にいません。
名前を呼んだあなたを、きっと特別扱いしてくれます。
御神名を覚えて、「神様」ではなく「〇〇大神様」と呼びかけてください。