困ったときだけじゃない神頼み

神社参拝だけでなく、スピリチュアルな分野も使って開運する方法を紹介しています。

宗教書を読む 4

今日で彼岸が明けますが、六波羅蜜六度万行の修行はいかがでしたか。

 

これから無理のない程度に、こつこつ、続けていきましょう。

 

さて、今日も宗教書を紹介ましょう。

 

仏教の中でも、少し毛色が違うのが、禅宗です。

 

禅の世界は感覚の世界であり、文字にすると真髄から離れてしまうと言われています。

 

しかし、先人が文字にしたからこそ残っている、とも言えます。

 

禅の本の中で、最も読みやすいのは「無門関 ( むもんかん ) 」だと、私は思います。

 

この書物には、短い物語が多数収録されています。

 

一話は、とても短いので、無理なく読めます。

 

以前に紹介したかもしれませんが、私は、「南泉、猫を斬る」が好きです。

 

簡単に内容を書くと、

 

門人たちが、道場に迷い込んだ猫でトラブルを起こしていました。

 

そこに南泉和尚が入ってきて猫を捕まえ、「気の利いたことを言ってみよ、そうすれば助けてやる」と、言いわれました。

 

誰も何も言えなかったので、猫は斬り捨てられてしまいました。

 

その夜、高弟の趙州禅師が帰ってきたので、南泉和尚は昼間の出来事を話されました。

 

話を聞いた趙州は、履いていた草履を脱いで頭に乗せ、部屋を出て行ってしまいました。

 

南泉和尚は、「お前があの場にいたら、猫は救われたのに」と言われました。

 

 

「趙州が草履を頭に乗せた意味は何であるか、言ってみよ。それができないのは、危ういことだ。」

 

さっぱり、わかりません。

 

理屈で考えても、答えは出ません。

 

ブルース・リーではありませんが、「考えるな、感じろ」の世界です。

 

我々日本人には、教えを学ぶより、このような感覚的なものの方が受け入れやすいかもしれませんね。

 

「無門関」は、超おすすめです。