あなたは、完璧主義者ですか。
私は、そうです。
これは、多分に母親の影響だと思っています。
小学生の頃、テストで100点取るのは当たり前で、95点だと、その間違ったところを指摘され、叱られました。
80点なんか取ろうものなら、家に帰るのが嫌になるくらい、キツく叱られました。
そのせいかどうかは分かりませんが、私は、完璧主義者です。
さて、自己啓発書などには、「完璧主義をやめよう」と書かれています。
完璧主義が行き過ぎると、細部にしか目がいかず、全体が見えないからでしょう。
「60点でいいのです」みたいなことが、書かれています。
それで、ふっと肩の力が抜けて、スイスイ行き始めることもあります。
はたして完璧主義は、悪いものなのでしょうか。
世界で成功した人の中で、有名な完璧主義者がスティーブ・ジョブズです。
彼は、世の中を変えました。
彼が完璧主義者だったから、素晴らしい製品が世に出たのです。
また、例えば外科医が癌の手術をした時、「60%取れたから、もういいや」と癌を残したら、助かる命も助かりません。
プロ野球選手で3割打者は、一流の証です。
10回に3回ヒットを打つ、逆から見れば、10回に7回アウトになって、打率3割です。
だからといって彼らは、10回のうち7回失敗してもいいやと思って、打席に立っていません。
全打席、ヒットを打つつもりでいます。
完璧主義が悪いのではなく、完璧主義を悪いものだという器に入れておくのが悪いと、私は思います。
全てのものに、ポジティブな面とネガティブな面の両方があります。
完璧主義で行き詰まっている人には、「60%でいいんだよ」とのアドバイスは効果的でしょう。
能力の半分も使っていない人に、「完璧主義はダメなのだ」とアドバイスすれば、ますます怠け者になってしまいます。
そういう人には、「これは、あなたのベストなのか」と、3回くらい繰り返すとちょうどいいでしょう。
あなたには、どちらのアドバイスが有効でしょうか。
完璧主義の私は、日々、イーカゲンに生きよう、テキトーに過ごそうと努力しています。
肝心なのは、何を完璧にやり遂げ、何をテキトーにこなすかの見極めです。