大祓神事に向けての人形 ( ひとがた ) を書いて、罪穢れを祓っていただきましょう。
神道における罪穢れとは何か。
以前に説明しましたが、復習しておきましょう。
現代の刑法における罪は、神道でも罪に当たります。
罪を犯して法的に赦されるためには、裁判を受けて、その結果に従わなければなりません。
この世的にはそれで赦されますが、神様に赦されたどうかは、わかりません。
さて、神道における罪は、刑法で記されているものより、もっと広い範囲に及びます。
まず大祓祝詞にある、天津罪や国津罪。
その中には、時代にそぐわないものもありますが。
一般に、人を苦しめる行為が罪になります。
外的に傷を負わせるだけでなく、心を傷つけるのも罪になります。
親切にしたつもりが返って相手を傷つけてしまった、というのも罪です。
他人だけでなく、自分で自分を傷つけることも罪です。
これらは、知らないうちに犯してしまうことが、よくあります。
気づかないうちに、たくさんの罪を積んでいるかもしれません。
言霊で、「罪 = 積み」です。
どんなに注意していても、社会や他人と関わる限り、誰も傷つけずにはいられないでしょう。
人の心は読めません。
傷つけるのが怖いからといって、何もしないわけにはいきません。
人と関わり、相手を幸せにしようとする行為は、幸魂磨き、和魂磨きです。
御魂磨きを怠るのは、「怠りの罪」に当たります。
努力しないことも、罪なのです。
結局、神道的な罪を犯さずには、生きていけません。
それで、半年に一度、人形を書いて赦していただける方法が、授けられているのです。