映像を思い浮かべる力は、誰しもが持っているものです。
力というより、自動的な現象です。
イメージするなと言われたことを、イメージせずにはいられません。
よく使われるもので例えると、
「ピンクの像をイメージしないでください。」
どうですか。
するなと言われても、ピンクの像を思い浮かべませんでしたか。
いるはずのないピンクの像を、あなたはイメージできました。
8本足のカエル、頭が異常に大きいトンボ、空飛ぶクジラ。
文字を見ただけで、いるはずのない生き物の映像をイメージできたと思います。
想像力は、誰にもあるのです。
幸せな未来だけが想像できない、なんてことはないはずです。
ただ、心配や不安が大きすぎるのです。
現状が辛いと、余計に将来が不安でしょう。
そのような方には、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」を、お勧めします。
ユダヤ人である著者は、第二次対戦中にドイツ軍に捕まって、強制収容所に送られました。
強制労働の上、与えられる食料は乏しく、生活環境は最悪です。
カス室送りにならなくても、次々に、仲間が死んでいきました。
終戦まで生き残った人と、亡くなってしまった人との差は、何だったのか。
これを読めば、わかります。
そしてこれは、今、辛い人が開運して、幸せな人生を送るためのヒントにもなるでしょう。