謙虚は美徳ですが、行き過ぎると、他人の顔色を伺ってばかりになってしまいます。
東日本大震災以来だと思いますが、やたらに「絆」が強調されるようになりましたね。
人との繋がりは大事ですけど、ことさらに「絆」を持ち出す人は、「お前も、俺たちと同じことをしろ」と強制している場合が多いようです。
絆だ、空気だといって、他人と違うことをする人を、徹底的に攻撃します。
この先、相互監視社会になってしまわないかと、心配します。
さて、こうして、他人に合わせてばかりの日々を過ごしていると、自分らしさをなくしてしまいます。
本当の自分の本当の人生は、何なのか。
自分は、本当は何をしたいのか。
啓発書やセミナーで「自分らしく生きましょう」と言われるけれど、自分らしさとは何なのか。
本当は何が好きで、本当は何をどうしたいのか、分からなくなってしまった人が多いのではないでしょうか。
自己啓発書を読み漁っても、自己啓発セミナーに通っても、見つけることはできません。
外部に求めたって、誰も教えてくれません。
本当の自分を知るための方法の一つが、前回に取り上げた自霊拝です。
自分のことは、自分に聞きましょう。
また、やりたいことを紙に書き出すという方法も、お勧めです。
一切の制限を設けずに、「こうありたい」、「こうなりたい」ことを全部、書き出してみましょう。
誰かに見せるものではありませんし、保存もしませんから、恥ずかしがらずに書いてください。
理想、欲望、妄想、執着、なんでも構いません。
犯罪行為、例えば「〇〇を殺す」みたいなものでも、思っているなら書き出してください。
全てを吐き切る感じで、書き尽くします。
その上で、一つずつ、「これは本当に願っているのか」チェックします。
それが叶った時、どう感じるだろうか。
逆に、叶わなかった時、どう感じるだろうか。
これをやっていると、ほとんどのものは、「どうでもいいことだ」と気づきます。
そして、残ったものが、本当の自分が望んでいる事柄です。
これで、ターゲットにロックオンしました。
あとは、自分がそうあることを許せば良いのです。