神社参拝でも、神棚に祈るときでも、その場で祈る時でも、感謝の祈りは大切です。
特に神社参拝の時は、まず、参拝できたことに感謝してください。
自分の意思で神社に来たことには違いないのですが、神様に許されて参拝させていただけたのだと考えてください。
また、事故もなく、トラブルもなく、誰かに妨害されることもなく参拝できたのは、神様のお導きがあってこそのものだと、考えてください。
それだけで5分くらいは、感謝の祈りを捧げられるでしょう。
さらに、日頃の御守護の感謝です。
「神社では、感謝の祈りだけして、お願いをしてはいけない。」という人が、たまにいます。
「神様は全知全能だから、心の中はお見通し。わざわざ願わなくても、察して叶えてくれる。」という考え方です。
傲慢ですね。
また、偉大なる神様にちっぽけなことをお願いするのは失礼だ、と考えての場合もあります。
病気を治したい、結婚相手が欲しい、合格したい、お金が欲しい、などの願い事は失礼なのでしょうか。
この世に生きている限り、お金は必要ですし、健康でありたいし、孤独は嫌です。
願い事は、包み隠さず、素直に全部、吐き出しましょう。
ただし、5円や10円、奮発しても100円程度のお賽銭を、願い事を叶えてもらう対価として支払うという気持ちでは、叶いません。
これが、10000円の玉串で正式参拝をしても、同じです。
賽銭や玉串は、対価・代償ではありません。
さて、神様の意に沿った願い事であるほうが、叶いやすいといえます。
それは、公に貢献する誓いです。
自分がいかに役立つ人材であり、個人的な願いが叶うことで、どれだけ多くの人を救えるのか、多くの人の幸せにつながるのか、切々と祈ってください。
言葉巧みに神様を言いくるめるというと語弊がありますが、真心込めて、説得するのです。
金運祈願をする時は、入ってきたお金を何のために使うのか、それで、どのように社会に貢献するのかなどを、訴えます。
病気平癒も、合格祈願も、同じです。
神様を納得させることができたら、ひらめきが降りてきたり、出会いがあったり、チャンスが来たりします。
あとは、行動を起こすだけです。
まとめましょう。
祈りは、まず感謝からはいり、公に貢献する誓いを立てます。
その上で、貢献に必要な個人的な願いを発します。
わざわざ参拝して、感謝だけして帰るのは、勿体無いですよ。
御神徳はいただけますから、多少、運は良くなるでしょうけれど。
でも、時間とお金と労力を使って参拝したなら、願い事を全て吐き出しましょう。