飽き性の人、根気が続かない人、自分の本当の望みがわからないという人は、色々なことに挑戦して、自分自身の幅を広げていくことができます。
世の中では、一つのものを極めた「道一筋」の人が称賛されます。
何をやっても中途半端でモノになっていない人は、讃えられることはありません。
でも、考えてみてください。
道一筋の人は、他の楽しみを知らないと言えます。
もしかしたら、その人にとって別のものの方が楽しく、相応しく、もっと大きな業績を残せたかもしれません。
中途半端にいろいろなことをやってきた人は、大した業績を上げることも、大金を稼ぐことも、有名になることもなかったでしょう。
しかし、話題が豊富で、楽しい人生だったかもしれません。
さて、今年も残すところ三日となりました。
中途半端にやってきた方にとっては、今年最後の、三日坊主のチャンスです。
根気がなくても、三日くらいは続けられるでしょう。
三国志演義の中に、
「士別れて三日、即(すなわ)ち更(さら)に刮目(かつもく)して相待すべし」
というのがあります。
呉の武将、呂蒙は、武力一辺倒で学がありませんでした。
王様の命令ですから、逆らえません。
呂蒙は学問に励み、大いに教養を身につけました。
呂蒙を軽蔑していた魯粛が、評判を聞きつけて、呂蒙を訪ねていきました。
魯粛は呂蒙と語り合ううちに、その教養に感心して、彼を賞賛しました。
その時の呂蒙の答えが、上に記した言葉です。
私たちも、呂蒙を見習いたいものです。
あなたは、三日前と比べて成長していますか。
退行していませんよね。
さあ、残り三日です。
元旦には、「三日前とは、違う人間なのだ」と言えるように、チャレンジしましょう。