兵庫県穴粟市にあります、播磨国一宮「伊和神社」を紹介しましょう。
社殿は、通常、東から南向きに立てられますが、ここは北向きに建てられている、珍しい神社です。
御祭神は
大己貴神 ( おおなむちのかみ )
少彦名神 ( すくなひこなのかみ )
下照姫神 ( したてるひめのかみ )
創建は成務天皇甲申歳 ( 西暦144年 ) とされています。
また、欽明天皇甲申歳 ( 西暦564年 ) とも言われています。
その歳、この辺りを支配していた豪族・伊和恒郷 ( いわのつねさと ) 、に大己貴神から「我を祀れ」との御神託がありました。
すると、一夜にして草木が生い茂り、空には鶴がたくさん舞っていました。
そして、大きな鶴が二羽、石の上に眠っていて、そこに社殿を建てました。
この時、鶴が北向きに眠っていたので、社殿を北向きにしたとのことです。
その「鶴石」は、今も残っています。
同じ神様ですが、名前が違うので、働きが違います。
神様の名前は働きを表し、声に出して唱えることで、働きが顕現します。
ここに限らず、参拝の時は、遠隔やバーチャルでも、御神名を声に出して唱えましょう。
せっかく参拝するのですから、御神徳を頂かないと、勿体無いですよ。